内容 |
インターネット事業の中では、個人金融取引すなわちe-ファイナンスがここ5年間で3桁台の急成長を遂げている。インターネット革命は、個人ユーザーが金融取引を実行しニーズを満足させるまったく新しい手法を数多く生み出した。
インターネットにアクセスできる米国家庭の半分以上が少なくとも一種類はオンラインサービスを活用しているし、欧州でも2,000万以上の世帯がオンラインバンキング、オンライントレーディング、金融情報、保険などのサービスを利用している。
大方の予想通りこの市場でも既存金融機関が有力ではあるが、金融分野以外からの新顔も少なくない。Yahoo!Finance、AOL
Finance、Quicken、MSN Moneyなどが大手にのし上がってきた。
またワイヤレスネットワーク、携帯情報端末、パソコン以外の機器などが登場してサービス提供チャネルの多様化が進んでいることも、e-ファイナンス市場の拡大と非金融部門からの参入を後押しするはずだ。ここで問題なのは、すべてのサービス手法がすべての消費者の支持を得るわけではないという点である。どのタイプがどの消費者層に魅力的に映るのだろうか。
このレポートは、SRIコンサルティング
ビジネスインテリジェンスが手がけたMacroMonitorプログラムのデータ(回答者数:米国人3,759人)を活用。e-ファイナンスユーザーの年齢や性別などの人口特性、性格特性、ライフステージ、金融取引に対する姿勢を調査し、よく利用されるe-ファイナンスサービスのタイプを詳しく検討して、消費者がe-ファイナンスを行う動機を分析する。
レポートによれば、e-ファイナンスサービスはテクノロジープッシュ型ではなく、実際にはマーケットプル型であるという。この調査結果は、オンラインサービスの提供を考えている企業にとって大いに有用だろう。
(26ぺージ)(著者:Maria
Woodward)
|