RFID技術は、ビジネス環境において恒久的な地位を確立しつつある。だが、製造、加工、サプライ・チェーン・マネジメント、ロジスティックスでのRFID技術(D04-2460:RFID
Comes of Age in Manufacturing and Supply-Chain Applicationsを参照)の応用はほんの序の口と言える。
投資の回収やセキュリティ確保が可能になれば、無線ICタグのインフラの整備に拍車がかかり、様々な商機が生まれるだろう。本来は伝統的なサプライチェーンの効率を図るためのRFIDインフラだが、やがて製品・資材のリサイクル、製品リコール、シミュレーション・システムなどの分野に関わる新たなアプリケーションが発展するだろう。RFID技術とセンサーとの組み合わせや、RFIDを利用した消費者向け製品・サービスもタグ技術の応用として期待がもてる。
このレポートは、サプライチェーンを越えた幅広いバリューチェーンを通じてのセキュリティ、安全性、偽造防止、データマイニング、医療や消費者向け応用など購買後におけるRFID技術の役割の将来性について考察する。また、インフラ整備、消費者の受容度、プライバシー問題、賠償責任といったインプリメーテーションに関わる課題についても考察する。
(16ページ)(著者:Martin Schwirn)
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