群知能は社会性昆虫の習性をモデルとした手法で、多くの実用的な分野にわたって企業や政府機関向けに様々に応用され発展してきた。
テレコムエンジニアの第一人者であるエリック・ボナボー氏によると、群知能は社会性昆虫の柔軟性、堅牢性、自己組織性を、実世界の組織的な問題に応用するという。例えば、アリの群れが餌までの最短路を見つけるように、企業はプロセス内の運用上のムダを削減できるというわけだ。初期の応用例では、群知能はあっという間にコストを節減し効率を向上させた。そこでは従業員は若干のルールに従って自律的な意思決定ができるので、管理や監督の必要性が減ることが多い。
また群知能はそのプロセス内で、成功の見込みが高い反直感的ソリューションを生成する。そのため組織は意思決定において、人間の意志決定者が独力で扱える量よりさらに多くの変動要素を検討できる。現在群知能は、電気通信、ロジスティックス、新市場への参入、労働配分、政府情報機関、民間資本と初期投資、ロボット工学といった分野に応用されている。
さらにこうした新分野の企業は、目下の障害を克服し、多くの産業やプロセスの中にある群知能の可能性を探求し続けるだろう。強力なアプリケーションの提供を可能にするだろう。
(8ページ)(著者:Greg Powell)
|